本日2021年4月1日、申請していた科研費 奨励研究の結果が出ました。
(結果はこの記事の最後に書いてあります。)
科研費と聞くと「大学の先生が申し込むものでしょ?」という方も多いかと思います。
しかし、実は教職員を対象とした科研費があるのです。
科研費とは
「科研費」とは科学研究費補助金の。「科研費」は人文・社会から自然科学まで、あらゆる分野における優れた研究を発展させることを目的とし、大学等の研究者又は研究者グループが計画する基礎的研究に対して選考の後、補助が行われる。
https://kotobank.jp/word/科研費-461332 より
01科研費奨励研究とは
今回私が申請していたのは、科研費の中でも「奨励研究」と呼ばれるもの。
小中高の教員が代表者として申請できるのはこの奨励研究のみとなっています。
日本学術振興会のサイトには以下のような説明があります。
奨励研究は、教育・研究機関の教職員等(※)であって、他の科学研究費助成事業の応募資格を持たない者が一人で行う教育的・社会的意義を有する研究を助成し、奨励することを目的とするものです。
研究の対象は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野の研究で、教育現場等での実務に基づく研究等を対象とします。
(中略)※「教育・研究機関の教職員」とは、主に、小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・幼稚園・専修学校の教員、教育委員会の所管に属する教育・研究機関の職員、大学等の研究機関の教職員を指します。
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/11_shourei/index.html より
この奨励研究では以下のような条件で研究を行うことができます。
・研究期間 1年間
・応募は1人につき1課題
02実際に採択された研究事例を見てみよう

科研費を得て行なっている研究については、KAKEN 科学研究費助成事業データベースでどんな研究課題が採択されたのかを見ることができます。
https://kaken.nii.ac.jp/index/
KAKENホームページで「詳細検索」→「研究種目を参照」→「奨励研究」を「検索条件にセット」することで奨励研究の研究課題を検索することができます。
03応募申請の締切と書き方のコツ
奨励研究の公募開始は1年前の9月はじめ。
そして11月はじめが申請締切となっています。
申請に当たっては、研究計画調書を作成しなければなりません。
研究計画調書には以下の内容を記入します。
- 研究目的、研究方法
- これまでの研究活動及びその結果
- 研究経費 使用内訳
- 人権保護及び法令等の遵守への対応
この中で一番メインとなるのが研究目的、研究方法。

「1頁以内で記述すること」と注意書きが書かれている通り、
研究課題を設定した背景、目的、研究方法、そして実行可能性について1ページに収めないといけません。
私は今回初めての申請だったのですが、1ページに詰め込む作業にかなりの時間をかけました。内容を紹介することができないので、ぼんやりと話します。
【背景】
●●●●●●●●●●●●
【研究目的】
●●●●●●●●●●●●
といった形で、見やすさも考慮して、見出しに一行使いましたが、
文章の部分関しては、無駄な文は一文もないようにと意識して書き、何度も推敲を重ねて書き上げました。
とある方から、書く際にアドバイスをいただいたので、紹介します。
- 計画は暗にお金さえあれば、研究ができるんだとアピールする
- 大事なところはフォントを「ゴシック」に変えて「太字」
このアドバイスを意識して、添削もしていただきながら自分なりに自信のある研究計画調書ができたと思っています。
04果たして結果は…
4月1日10時、科研費電子申請システムからログインをして、
通知文一覧というところにPDFファイルへのリンクが貼られていました。
押してみると…
なんとも絶望的なリンク…
開いてみると、
ということで、
不採択でした!!
今年度の採択率15.3%
もっと勉強して、来年度リベンジします!
